目次
アイデア≒既存の要素の集まり

アイデアは既存の要素の集まりというお話を別の記事でしました。既存の要素といってもどうやって既存の要素を集めたらいいのかとお思いだと思います。ここでは、その探し方のヒントについて述べたいと思います。

アイデアのネタは実はあなたの頭の中や、環境に潜んでいるのです。まとめると以下の様に分類できます。
- 直接体験
- 間接体験
- あなたがこれまで得た知識
- あなたがまだ知らないこと
それでは、一つずつどの様なモノかとどうやったらアイデアの種として昇華させることができるかのコツについてお話ししたいと思います。
①直接体験

インプットというかアウトプットにも近いですが、まずあなたの直接体験について整理しましょう。どんなことでも構いません。基本的にはあなたの記憶をたどる事なので、ひたすらにメモしていく形になるかと思います。
直接体験の中でも、日常の体験、非日常の体験と分けられるでしょう。
非日常の体験とはこのようなモノが上げられます。
- 映画
- 芸術作品に触れる
- アーティストのライブ
- 旅行
映画や芸術作品なんかは手ごろでしょう。もっと言うなら、普段作業しない場所で仕事をすることも刺激の一つになります。これも体験ですね。一方でアーティストのライブなんかは、インパクトが大きいのではないでしょうか?熱気あふれる人々の空間に入れることなどなかなかありません。お目当てのアーティストだけでなく、周囲の人も観察すると、色々な行動パターンが発見できて、インスピレーションが湧きやすいですね。そして、旅行。これはどちらかというと、自分の内面の整理になるでしょう。日ごろ感じている勘定や思いなどが思い起こされやすい環境に身を置けるようになるんじゃないでしょうか。

旅行は基本的に一人で行くことをお勧めします。あなたの気の向くままに行きたいところへ足を運んだりしてみましょう。そちらの方が、新しい発見が出てきますし、オフモードなのに、温泉に入ったりしていると意外とアイデアがいきなりひらめいたりする場所の一つでもあり、とても有効です。
ここで、コツは「食わず嫌い」をしないということです。むしろ、嫌いな事にもトライしてみましょう。これは、数々の偉人たちも積極的に行っています。無理のない範囲で、嫌な事、面倒な事、今までやってこなかったからといって、そのままやっていないことからは新たな発見が見つけられやすいです。
そして、メモとペンを活用してその時の経験やひらめきをドンドン目に見える形に残しておきましょう。そして、その場所にいった経験がよみがえりやすいように、チケットなども保管しておきましょう。このように、五感をフル活用できる素材となり得るものはちゃんと残しておきましょう。
ちょっとした小技「カラーバス」手法

とはいえ、そんな非日常的な事ばかりしていられるわけではないですよね。ここでは、日常の中で新しい発見を見つけるために抜群の方法について紹介します。
ここでは、あなたの日常をガラッと変える不思議なトレーニング方法について紹介したいと思います。カラーバストレーニングといいます。「カラー=色」「バス=浴びる」からきた言葉です。これを使うと、あなたが何気なく過ごしている日常の中でも、新しい発見を導くための手法になります。
- 外出前に1つラッキーカラーを設定する
- 外出時は常にラッキーカラーを意識しながら過ごす
- そうすると、色で判断しながら視点が動くので、普段見向きもしなかったものが目に入ってくる
- 普段気にしないものも気になるようになる上に、新しいものとモノの組み合わせに気付くことができる
こつは、認識しようとするのではなく、眺めるということ。カラーを意識しているとかってにあちらから、私たちの意識に入っています。

②間接体験

続いて間接体験ですね。これはイメージが付きやすいのではないでしょうか?具体的には以下の様なものがあげられると思います。
- 関係者(あなたが解決してあげたい人)から話を聞く
- 関連書籍を読む
- ネット検索
- テレビ
色々上げられますね。その中でも、一番効果があるのは「関係者から話を聞く」でしょう。関係者というのは、いわゆる、問題を抱えている当事者のことです。実際に悩んでいて、あなたが問題を解決してあげたい人のことです。関係者なので、より詳しい情報が聞けます。ただしただ、話を聞くだけではいけません。あなたはそこから斬新なアイデアを見つけなければならないのですから。じゃあ、どの様な感じで、どのような勢いで、どんな話を聞くべきかという部分についてその手法をご紹介したいと思います。
掘り下げて掘り下げて掘り下げる~深堀インタビュー~

関係者からあなたが知りたいテーマについてインタビューを行うときには、徹底的に話を聞きましょう。関係者というのはここでは、あなたのお客さんであったり、あなたがターゲットとしているお客さんのことです。
ここでは、そのように問題を抱えている人から直接ヒントを貰う方法として深堀インタビューという方法をご紹介したいと思います。
あなたが抱えている課題やテーマに対して、同じように課題を抱えている当事者であったり、似たような課題をあなたと同じように解決した人がいたら、これは絶好のチャンスです。積極的に話を聞きに行きましょう。このように、自分よりも詳しい人から、徹底的にあなたが知りたい事をいつのまにか聞き出すことのできる方法を深堀インタビューと呼ばれたりします。
深堀インタビューときいてあなたはどう思いますか?質問攻めにする?根掘り葉掘り聞く?そうそう、それです。嫌われるんじゃないかなど考えないように。インタビューする相手もあなたの力を借りて、問題解決したい一心でインタビューに応じてくれるはずなのですから。
ここで、実際にあった極端な例を出してみましょう。
とある広告業に努めている人が、精肉会社から依頼をもらってきました。先方はベーコンの宣伝を行いたいので、広告にしてほしいとのことでした。そこで、広告業に詰めていた人は、先方に質問を浴びせかけたのでした。
「そもそも、ベーコンって何ですか?」
「どんな豚を使うんですか?」
・・・
「ベーコンはどうやって作るんですか?」
「ベーコンは何を使って切るんですか?」
・・・
といった具合に実に69個もの質問を投げかけました。流石に先方もあきれ返ったようですが、それぐらい、アイデアに至るまでに必要な要素の数を集めるのは重要だということがここでは分かります。
③あなたがこれまで得た知識やこれから得る知識

あなたがこれまで得た知識、これはもう、お判りでしょう。あなたの頭の中にある全てです。そして、これから得る知識とはあなたが、色々な目的について調べたり勉強したことで得られる知識のことです。

では、これからどのようにして知識を得たらいいのかについてのヒントについて書きたいと思います。
先人たちから学ぶ
アイデアというと自力でひねり出すイメージがあると思いますが、いますぐその考えは捨てて下さい。過去のどんな偉人であれ、他の人の考えやひらめきや商品や、アイデアを発端に新しいものを生み出しています。
従って、まずは、先人たちから学びましょう。
例えば、数学のテストを受ける時どんな学び方をしましたか?ひたすら過去問を解きませんでしたか?そして、解いていくうちにパターンが見えて、違う問題を解いても、実は今まで説いた問題の要素が含まれていることに気付き解けるようになる…。そんな勉強法でした。
数学コンテストに出る人たちでも同じことをやっています。
数学の様に小難しいことを学ぶ必要などありません。もっと、簡単な例を出しましょう。私は幼いころに友達の家に行ってレゴブロックで遊んでいました。私は貧乏だったのでレゴブロックの数が少なかったので、複雑な乗り物などは作ったことがありませんでした。そんな中、友達は次々と車や、船、城を何も見ずに組み立てていました。私は不思議に思って彼女になぜそんな簡単に組み立てられるのかを聞いてみました。
「あなたにはレゴですばらしいい建物を作る要素は十分にあるはず。でも、そのためのピースが足りないだけなのよ。私は何年もレゴブロックを沢山集めてきたわ。あなたも、色々なピースが揃えば、素晴らし建物も作れるわよ。」
これこそが、「アイデアはたくさんの要素の集まり」だということの象徴だと私は感じています。
多様な人生経験を積めば、新しいアイデアを沢山作ることがあなたにもできる
といっています。
そんな、アイデアのピースを集めるためにも、他の人達のアイデアは積極的に学んだり吸収したり、感心したり、見聞きしたりしましょう!!それは、あなたが今抱えている課題に関係なくてもいいのです。ヒントは沢山転がっています。
先人の知識は常に仕入れておくこと
先人の知恵や知識程、大切なものはありません。あなたが考えようと思っているアイデアに対しても、そうでない場合でも意識して先人の知識を手に入れることを心がけましょう。
視野を広げる
普段の生活ばかりしていると、同じ刺激しか入ってきません。なので、あえて「視野を広げる」意識は常に持っておきましょう。常にといっても、些細なことで構いませんし、アイデアが欲しいというときだけでも構いません。しかし、「自分は視野がまだまだ狭くて、広げられるんだ」という意識が大切です。
- 本屋に行く
- なりきり作戦
- 自分の生活が型にはまってないか振り返り変えてみる
- 分解して”見る”
本屋に行く
これは私も実践しているとても有効は方法の一つです。最近はネットで書籍が買えるようになりました。しかし、ネットで書籍を買おうとすると、目当ての物ばかり目に入ってしまいます。それはそれで目的を果たしているのでいいのですが、たまには本屋さんに足を運びましょう。そして、書店に行ったときは、あえて普段は見ないジャンルのコーナーに行きましょう。目的の書籍がある場合は最後にしましょう。他ジャンルの本売り場にいったら、パラパラと何でもいいのでページをめくってみると良いでしょう。絵画なら絵の雰囲気を、ビジネス書なら目次だけでも。たいていの人はビジネス書を読む人が多いように感じますので、ここで私の経験上、このジャンルのコーナーにいくと新しい発見があるよというものをご紹介しますね。
- 絵画作品などのアート
- 科学技術などの専門誌
- ゲーム書籍
- 旅行雑誌コーナー
これらのジャンルは滅多な事でないと足を運ばないジャンルなのではないでしょうか?そこをあえて行くことで視野が広がります!!絵画などは芸術作品なのでお勧めです。視覚に訴えられますよね。科学技術などの専門誌は物事を深く理解する上でとても役に立ちます。そして、意外とここであなたが扱っている分野とは別の書籍を見ておくと、あるとき、点と点がつながって新しい発見のきっかけになることがあるので個人的におススメです。ゲーム書籍も絵画作品と同じく視覚によく訴える作品が多いです。未来志向の刺激を受けることができるのと、現実離れした物語や考え方、概念など、得られるものが意外と多いのもこのジャンルの特徴です。そして、旅行雑誌コーナー。これは、あなたの言ったことのない国の文化や経済を知るいい機会になります。
ここで紹介した書籍は真剣に読み込む必要がありません。表紙だけを眺めるだけでも効果があります。もし、直感的に読み込んだ方がいいと判断した書籍だけ買ってみましょう。
色々と書籍コーナーをご紹介しましたが、あなたが使える時間で、本屋の使い方も変えていきましょう。例えば、時間がないときなのどは、表紙をサッと眺めておしまいでも全然違います。あなたの潜在意識にインプットされるので、十分材料になります。時間が許す限り、ページをめくっていくといいでしょう。読むという感覚よりも、眺める感覚に近いですね。
なりきり作戦
これは自分目線から離れたいときに有効です。例えば、「赤ちゃん向けの椅子」について考えているときに、赤ちゃんの目線になるんです。しゃがんで歩いてみたり、寝転がってみたり…。実際に見える風景を変えるだけでも、考え方や見えるものの捉え方が変わってくるものです。まさに対象となるものに「なりきる」んです。そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、実際にやってみて下さい。意外な発見が多いですよ。警察や探偵もよくやる手法です。また、スーパー業界では、定期的に店員がお客さんとなって、自分の店で買い物をするというシミュレーションが行われるぐらい効果があるものなのです。
演じるのは一見恥ずかしいように思いますが、是非やってみて下さい。どんな些細な事でも大きな気づきが得られるでしょう。
自分の生活を振り返る
新しい視点に立つコツとして、あなたの生活を振り返ってみましょう。
普段同じ通勤路を歩いていませんか?毎日同じコンビニでコーヒーを買っていませんか?毎日、同じ席でお茶をしていませんか?そんな小さなことでも変えてみると、新しい見方を得ることが出来ます。
他人の行動をまねる
他人の力を借りるというと、他人任せに思うかもしれません。しかし、そうではありません。報連相とよく言いますが、あれですね。相手の行動をまねるのです。ただ、まねるのではなくてよく観察して真似る。『学ぶ』の語源も『真似る』から来ています。それと同じで、徹底的に相手の行動と同じことをしてみて下さい。そうすると、今まで自分がどれだけ、毎日同じ行動を起こしていたかが分かります。それに、相手の行動をまねることで、新しい発見が待っているでしょう。

いかがでしょうか?意外と日常の中にアイデアってあるものだなとおもいませんでしたか?ぜひ、日常に取り入れてあなたも立派なアイデアパーソンになってください!もし、他にも工夫していることなどありましたらぜひコメントしてくださいね!







アイデアインプットの3種の神器についてお話ししました。ここでは、そのアイテム達を使ってどうやってアイデアの素となる要素をインプットしていくかについてお話ししていきます。